もしもあのメンバーチェンジが

(狂気の赤い部屋JUGEM版から転載しました。http://redroomtamago.jugem.jp/)


2018.10.10 Wednesday09:40

BUCK-TICKを知ると

「もしも今井タバコ屋がなかったら」

「もしも八高線が朝の時間帯だけ一時間に10本あったら」

「もしもボーカル脱退がなかったら」

「もしもアニイが来なかったら」

など、色々な「もしも」を想像します。

今がベストだから、「もしも」を想像し、今をありがたく思うのだと思います。

さて、堅苦しい話からはずれて、また下らない妄想を。

話は「ボーカル脱退」まで遡ります。

今井「ボーカル…どうすっか…」

星野「…な……………」

櫻井「ボーカル…」

樋口「あのさ、俺、思ったんだ。とりあえず、この四人の中に、ボーカルも兼ねて演奏出来るやつっていないかな」

今井「俺はギターだけでいいや」

樋口「俺、ヒデのことは元々ボーカルいいかなって連れて来たんだ。ヒデ、ギター弾きながら歌えない?」

星野「え…」

櫻井「なるほど…」

樋口「やってみない?コーラスもやってるんだし、慣れだよ、慣れ!」

櫻井「それもいいかもな」

今井「ま、やってみてからだな」

星野「…じゃあ………」

四人の運命は動き出した…かのように見えた。

新BUCK-TICKの初ライブを明日に控え、

メンバーは緊張していた。

櫻井「元々初心者バンドだし、緊張しなくていいと思う」

星野「…うん」

今井「なるようになるし」

星野「…うん」

樋口「ヒデ…がんば…」

星野「…うん」

ライブが始まった。

星野は一曲目こそなんとか歌ったが、

二曲目以降は、ドラム櫻井、ギター今井、ベース樋口もヘッドセットマイクをつけて全員で歌うことになった。

樋口「ヒ、ヒデ!お疲れ!」

誰からともなく、ボーカルは誰かメンバー加入させようという話をしていた。

樋口「あのさ、また考えたんだけど、俺のアニキ、今バンドが活動していなくてさ、アニキにボーカル頼んでみようかな」

櫻井「ユータのアニイ?ドラムは?」

樋口「アニキ、歌も結構上手いんだよ。風呂で良く歌っているんだけど。キャロル歌っている時、上手かった」

今井「とりあえず呼んでみて」

樋口「絶対連れて来るから!」

星野「頼むよ」

樋口「アニキ!東京行くよ!」

ヤガミ「なんだよなんだよ急に!」

樋口「いいから!!ほら、これ荷物作ったからもう行けるから!アニキは体だけくればいいから!早く!」

ヤガミ「なんなんだよ!訳ワカメじゃねーか!」

ヤガミ「よお」

一同「こんにちはっす!」

樋口「アニキ、ボーカルやるってさ!」

ヤガミ「ボーカルってなんだよ!お前のバンドのメンバーになれっちゅーの?」

櫻井「アニイ、お願いします!」

今井「助かります」

星野「ありがとうございます!」

ヤガミ「まいったなぁ…じゃ、三年だ。三年でデビュー出来なかったら辞めるから許してちょんまげ」

樋口「さすがアニキ!!」



三年後…



ヤガミ「約束の三年だな…」

櫻井「そうですね…」

星野「結構頑張ったよな」

今井「…」

樋口「やっぱ、デビューなんて夢だってわかったね…」

ヤガミ「この五人で間違いはなかった。ただ、決定的に何か、何か、ずれていた気がする」

樋口「おれ、このメンバーでいるの、大好きなんだ。これからも、活動したいな」

今井「そうだな」

櫻井「みんなバカばっかりで楽しいよな」

星野「うん」

三十年後…

ヤガミ「みんな…って言ってもみんな身内だけど、ライブ来てくれてサンキューベルマッチョ!」

櫻井「(ドコドン!)」

今井「(キュイーン)」

ヤガミ「えー、これからも、俺たちBUCK-TICKは、群馬音楽センターに立つことを夢見てガムバリマッス!ラストは、『バベル』です。お聞き下さい」

観客A「曲はいいんだけどさ、決定的に何か違うんだよね」

観客B「あの五人、間違いない組み合わせなんだけど、何かずれてるんだよね」

観客A「全員カッコよかったのに何でデビューできないんだろうね」

観客B「プロになるって難しいよね」

観客A「アマチュアでも、同じメンバーで30年続くってすごいよねw」

(完)

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